2026年6月3日 木田国際税理士事務所 代表 税理士 木田穣
「ドバイの次に来る移住先はどこか」——この問いへの答えとして、いま世界の富裕層の間で急速に注目されているのが「パナマ」です。中米の小さな国・パナマが、なぜノマドワーカーや富裕層の移住先として選ばれ始めているのか。木田国際税務会計事務所 代表税理士・木田穣が、税制・ビザ制度・生活環境を詳しく解説します。
世界的な投資移住コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」の発表によると、2025年中にパナマへ移住する純資産100万ドル以上の富裕層は約300人。移住者の出身国の内訳は、約60%が北米(アメリカ・カナダ)、約25%がアジア(主に中国)となっています。
なぜ彼らはパナマを選ぶのか。背景には以下のような世界情勢があります。
・ドバイの安全神話が中東情勢(イラン問題)で揺らいでいる
・シンガポールは生活コストが高騰している
・タイ・マレーシアは税制ルールが徐々に厳格化されている
そこで「地政学的に安定していて、税制も明快、永住権も取りやすい」という条件をすべて満たす国として、パナマが浮上してきました。
・場所:中米の南端(北米と南米をつなぐ地峡)。日本からはアメリカ経由で約19〜24時間
・通貨:完全な米ドル経済(為替リスクが極めて小さい)
・言語:公用語はスペイン語。ビジネスシーンや医療機関では英語も広く通じる
・気候:年間平均気温27℃前後の熱帯気候(乾季と雨季あり)
・治安:犯罪の大半は特定地域に集中。富裕層エリア(ゲーテッドコミュニティ)は比較的安全
パナマが富裕層から選ばれる最大の理由は、テリトリアル課税制度(属地主義)です。「パナマ国外で発生した所得には、原則として課税しない」という制度です。
特にノマドワーカー・フリーランスの方には他国と比べて大きな優位性があります。
タイの場合:タイ国内で行われた仕事から生じる所得は、顧客が外国でも報酬が海外口座に振り込まれていても、タイ源泉所得とみなされる可能性があります(最高税率35%)。
マレーシアの場合:マレーシア国内で物理的に作業しているフリーランスの所得は、マレーシア源泉所得とみなされる可能性が指摘されています。
パナマの場合:顧客が外国にいてサービスの受益者も外国であれば、そのリモートワーク報酬は原則として「海外源泉所得」として扱われ、税率は0%。日本のクライアント向けにパナマからリモートで仕事をするスキームは、パナマでは原則として課税対象外となります。
パナマのもう一つの大きな魅力が、永住権取得のシンプルさとスピードです。
ポルトガル ゴールデンビザ:投資額50万ユーロ〜、取得期間約18〜24か月
ギリシャ ゴールデンビザ:投資額25万ユーロ〜、取得期間約6〜15か月
パナマ 認定投資家プログラム:投資額30万ドル〜、2年に1回パナマを訪問するだけ、取得期間約30〜90日
申請から永住権取得まで30〜90日は、世界の主要プログラムの中でトップクラスのスピードです。5年間の居住後はパナマ市民権の申請も可能で、取得すれば140か国以上にビザなし渡航ができます。配偶者・18歳未満の子ども・親も一緒にファミリー申請で永住権取得が可能です。
パナマは「節税」「永住権の取りやすさ」「ノマドワーカーへの税制優遇」という3つの観点すべてで高い競争力を持っています。ドバイ一極集中からの脱却と複数拠点の確保を考える方にとって、今最も注目すべき選択肢の一つです。まずは専門家へご相談ください。
木田国際税務会計事務所では、パナマ政府公認のビザ専門会社(Mercan Group)をはじめ各国のビザ専門会社と連携し、ご家族の事情に合った最適な選択肢をご提案しています。
料金:1時間 44,000円(税込)
お問い合わせ:kida@wbj-tax.com
TEL:03-5843-5949
公式サイト:https://www.wbj-tax.com/
海外移住特設サイト:https://kaigai.wbj-tax.com/